元気埼玉 > 埼玉情報 > 埼玉の逸品 > バックナンバー

| 自然の恵みが絹を染める。
〜 秩父植物染織工房「横山」 〜 |
荒川の清流沿い、長瀞にある草木染の工房「横山」。
祖父の代から引き継がれた秩父銘仙の伝統と技を、今の時代に受け入れられる商品作りに活かす為に、横山敬司さんが長い試行錯誤の末に昭和57年に始めた工房です。
四季の草花を摘み、それを煮出して絹を染める草木染は、季節の変化に微妙に影響されます。ピンクは岩茸、赤はアカネ、ベニ花、黄色はクチナシ、茶色は栗。風に舞うほどに軽やかな絹のストールには、自然の柔らかな色合いが蘇ります。(写真:宮家に献上されたストール)
何回も失敗を繰り返す体験の中から、染料の媒染剤によって、微妙な濃淡を生む独自の技が生まれ、横山さんは埼玉県の伝統工芸士に指定されています。(写真:横山さんの作品)
自宅には、100年前の秩父銘仙つくりが今でも出来る、機械一式が保存され、銘仙織を体験することができます。一反を織るのに3万5千回から4万回繰り返される気の遠くなる程に手間のかかる、はた織の作業。
50年前、(まだ私が子供だった頃)古くなった母親の着物は布団の生地に縫い直され、最後は座布団に縫い直されていました。一針ずつ縫っていく背中を丸めた母の姿が懐かしく思い出されてきます。工場の中にいると、小さな端切れまで大切にした昔の女性の心が伝わってきます。
また、父親の代に作られた古い銘仙も大切に保存されており、横山さんの家全体がいわば貴重な博物館になっているようです。
「先達たちの技術を、今の時代にあわせてもう一度活かしていくのが自分の仕事、そしてそのための技を磨くのも自分の仕事、出来上がった作品が自分の努力を話してくれる」と言う横山さんは昭和9年生まれの今年73歳。長年の作業で藍色に染まった指先が、新しい伝統を繋いでいきます。 |
| |
工房横山
秩父銘仙織、草木染の体験教室も開催されています。希望者は電話で問合せを。
電話:0494-66-0050
住所:秩父郡長瀞町矢那瀬1313-1 |
|
|

|








※広告のお申し込みはこちらから



  |