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| びいどろの輝きにロマンを感じる。
「ちちぶ びいどろ美術館」 |
本物の江戸期のガラス工芸品を見ることが出来る珍しい個人の美術館です。
館長の須賀さんが、5年前に古民家を移設して建てた美術館には薩摩切子・吹きガラスを中心として常時150点が展示されています。
落ち着いた和室の中、切子細工の器が照明の中にほのかに浮かび上がり、ガラス工芸品の繊細さと、はかなげな透明感を感じます。
島津藩で軍艦を作っていた、名もなき職人たちが生み出した技術の数々は、毎日の果てしない試行錯誤の繰り返しの末、作り出されました。薩摩藩は、その売り上げで財政が潤ったと言われています。これらの切子は江戸の豪商や、藩主たちの富を誇示する道具として重宝され、特別なお客の時のみ使用されました。
ヨーロッパの、透明なガラスに近づけるため、職人たちは未知の分野に取り組みます。
当初はガラスに鉄分が残るため、透明度はやや低く、緑がかっていましたが、なんと「ポン酢」で洗うことにより鉄分を取り去るという奇想天外なアイデアも生まれました。当時、薩摩以外では作ることのできなかった透明度の高いガラスです。きらきらと輝く器の中に壮大なロマンが浮かびあがります。
また、吉原の遊女を飾ったまるでべっ甲そっくりのガラスのかんざしも展示されています。
ご禁制のべっ甲に似せるために編み出された手法は(当時はご禁制を破ると打ち首の時代でした)ガラスの中に黒砂糖を混ぜることでした。
当時の江戸職人の「粋」な心意気が伺えます。
ガラスの製法についての貴重な資料も、展示されています。
それではしばし、バーチャル美術館で切子の一部をお楽しみ下さい。
併設のレストランには、スタンウエイのピアノがおいてあり月に一回都内から演奏家を招いてコンサートが開かれています。心豊かなひと時を過ごせる大人の場所です。
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