| [Vol.14]
AED(自動体外式除細動器)
製薬会社元研究所長 亀井 敏夫さん
最近どこにいっても、AEDを見かけることが多くなりましたが、何のため、どのように使用するかを知っている人はあまり多くないと思います。私がAEDを知ったのは、何年か前にラジオ英会話を勉強しているときに、Defibrillatorは、発音が最も難しい単語の一つで、除細動器と訳すと解説していました。例えば飛行機に乗っている間に心室細動が生じた時に使用し、救命するとの説明でした。
しかしその頃は、日本ではAEDが普及しておらず、どんなものかも想像できませんでした。AEDの解説では、「AEDの使用は難しいものではありません。小学生でも使用可能です。電気ショックが必要か否かは、AEDが考えてくれます。」と説明されています。
心室細動は、心臓の筋肉がけいれんをしたような状態になり、全身に血液を送るポンプ機能を失った状態になる致死性不整脈の一つです。 心室細動の唯一の治療方法は、除細動器(AED)で電気ショックを与えることで、AEDは心室性細動を修正するのに利用される器具です。心臓筋肉が正常なリズムで鼓動しない時に使用します。患者は、AEDからの電気ショックにより、心臓は正常な鼓動を回復します。でも、実際に使用しなくてはいけない場面に遭遇しても、なかなかAEDを使用できないのが現実ではないでしょうか。
先日、日経新聞で愛知万博でのAEDの例が掲載されており、全ての警備員が使用方法を学び、5分以内に救命処置を行なえる体制を整え、5人の心臓細動患者中4人を救命したことが記載されていました。AEDの使用方法の講習会は、消防や日本赤十字社等で開かれているようで、新聞に「会社にAEDが設置されたので、良い機会と思って受講した。いざという時にはできることを精一杯やり、人命を救いたい」と話したというような話題も紹介されていました。
私たち自身がいつ、心室細動を起こし、AEDを用い助けられることがあるかも知れません。機会があれば、講習会に参加し、積極的に、心臓細動の症状を知り、緊急の場合に人助けができるようになると良いですね。高価なAEDが多くの場所に置いてありますが、使うことができる人が居なくては、宝の持ち腐れになってしまいます。私も機会があれば講習会に参加しようと思っています。 |