[Vol.5]
「ノロウィルスにご用心!」
製薬会社元研究所長 亀井 敏夫さん
最近、感染報道が少なくなってきましたが、12月はノロウイルスの感染症が、連日話題になりました。
私も2年ほど前の正月にノロウイルスに感染し、ひどい目にあいました。
正月に家族とビールを飲んでいたら、突然吐き気に襲われ、嘔吐と下痢で苦しみました。飲んだビールの量から飲みすぎの可能性はありませんでした。一晩苦しみましたが、嘔吐と下痢がおさまり、一日寝ていたら回復しました。正月だったことと、比較的速く回復したため医者には行かず、正確にはノロウイルスの感染症だったとは言えませんが、症状からはノロウイルス感染症の可能性が高かったと思います。正月明けに、出社すると近くの席の同僚3人が同じ症状を示しており、1人がお医者さんからノロウイルス感染症と診断されていました。このため同僚とこれはノロウイルスの集団感染だったねと言った覚えがあります。
今シーズンのノロウイルスの大感染は、ノロウイルスが変異をし、抗体を持った人が少ないためともいわれています。ノロウイルス感染症は、急性胃腸炎の症状が現れ、多くの場合、嘔吐、下痢、腹痛が見られ、微熱を伴うこともあるそうです。症状の始まりは突発的に起こることが多く、しかもそれが一度で終わらず何度も激しい吐き気が起ったり吐いたりするそうです。
私の場合も、嘔吐する直前まで何の症状もありませんでした。これらの症状は通常、1、2日で治癒するそうですが、免疫力の低下した高齢者では、死亡した例(吐いたものを喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥による肺炎のための死亡)も報告されています。
ノロウイルスは、2002年、国際ウイルス学会で、それまでノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたものを「ノロウイルス属(Norovirus)」と呼ぶようになりました。
感染を防ぐためには、できるだけ加熱して食べる、加熱する場合は中心までよく火を通す、調理する人はトイレの後や調理前に十分手を洗うといった注意が必要です。感染を防ぐためには、体調を整え、衛生に気をつける必要があります。暮れには全国で広がりましたが、これからもまだまだ注意が必要です。
皆様くれぐれもお気をつけて!
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