[Vol.4]
薬最新情報 「ジェネリック医薬品という言葉ごぞんじですか?」
製薬会社元研究所長 亀井 敏夫さん
最近、黒柳徹子さんがテレビでジェネリック医薬品(後発医薬品)の宣伝をしているのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。ジェネリック医薬品は医薬品の特許期間が切れ、特許を持っている会社以外も製造できるようになったものです。
有効成分は同じで、薬価はブランド薬(特許有効期間に売っていた薬)より安いものです。欧米では、特許が切れるとジェネリック医薬品メーカーが製造を始め、1年後にはほとんどがブランド薬(特許有効期間に売っていた薬)からジェネリック医薬品に変わってしまいます。厚生労働省も医療費削減のためジェネリック医薬品の使用を推進しています。
しかしながら問題点もいくつかあります。ジェネリック医薬品は特許が切れるとゾロゾロと出てくるため、ゾロ品と呼ばれ、なんとなく馬鹿にされていました。たとえば数年前に超大型製品であったコレステロール低下薬のメバロチンが特許切れになった時、10社以上の会社がメバロチンのジェネリック医薬品を売り出しました。ジェネリック医薬品は、効果が同じで、薬価が安いといった長所があります。また長い間使用されており、効果および安全性が保障されています。医療用医薬品は薬価が厚生労働省で決められ、健康保険へ請求する基準価格になります。ある種のジェネリック医薬品会社は、お医者さんに基準薬価より極めて安い価格で売り、その差額がお医者さんに入るようにし、売り込んでいます。
このため、2年ごとに実施される薬価改定では、実勢価格に従い、薬価が改定されるため、次の薬価が大幅に下がり、お医者さんに差額をもうけさせることが出来なくなると、撤退するといったこともしばしばあり、安定供給の面から問題があります。このような実態から、お医者さんも薬価差額の儲けのためジェネリック医薬品を処方していると言われたくないため、処方しないという現実もあります。ジェネリック医薬品の品質も一部には良くないものもありますが、全般的には良くなってきています。色々と問題もありますが、お医者さんともよく相談し、良質のジェネリック医薬品を使用することは、医療費の削減に役立つのではないでしょうか。 |