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[Vol.3]「飲む脱毛治療薬」
製薬会社元研究所長 亀井 敏夫さん
最近毛が薄くなったと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
脱毛を気にする男性は多いようで、15〜96歳の日本人男性(1,726人)を対象に調査した結果では、全体の32%で男性型脱毛症がみられています。
多くの男性は、前頭部や頭頂部の髪が薄くなる男性型脱毛症に悩んでおり、この疾患に対し、昨年暮れに飲む脱毛治療薬「プロペシア」が発売されました。
男性型脱毛症は、20代後半から30代にかけて前頭部と頭頂部の髪の毛が薄くなり始め、最終的に消えるタイプの脱毛症です。「プロペシア」は、髪が成長して抜け落ちるまでのヘアサイクルに作用します。
髪は約10万本あり、1日50〜100本抜け落ちます。男性型脱毛症の場合は成長期が短く、髪が細くて短いうちに成長が止まり、抜けてしまいます。これは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンが、前頭部や頭頂部で髪を細くする方向に働くため生じます。「プロペシア」は、ジヒドロテストステロンの生成を阻害する効果があります。服用は1日1回で、3ヶ月で効果が出始め、6ヶ月でほぼ一定になり、ほぼその状態が続きます。
しかし、髪の毛を維持するには飲み続ける必要があり、服薬を止めると元に戻ってしまいます。「プロペシア」は薬価収載されていませんので、健康保険の対象とはならず、全額自己負担になります。皮膚科等のお医者さんに行き、男性型脱毛症の診断をしてもらい、処方箋を書いてもらう必要があります。
男性型脱毛症の他の脱毛症として、不規則な円形のパッチ状に部分的脱毛が突然起こる円形脱毛症、損傷を受けて瘢痕化した皮膚の脱毛症である瘢痕性脱毛症等がありますが、これら脱毛症には「プロペシア」は効き目を示しません。
髪の健康のためには、精神的・肉体的に余裕のある生活をこころがける、バランスの良い食事、適切なヘアケア・頭皮ケア、禁煙の4つが大事であります。正しい診断を受け、必要があれば薬剤を服用することも大事です。
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記事 亀井 敏夫 |
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