| 大寒の頃、食農自然塾では、山仕事講座として『炭俵作り&炭焼き体験』を行いました。
冬桜で有名な城峯公園の入口のすぐ近くの体験館で、地元の方にご指導いただき、和気あいあいに楽しみました。子どもさんやメキシコからきた方も参加してくださって、異年齢、異文化交流ができ、一段と楽しい時間でした。
作ったのは、神川に昔から伝わる炭を運ぶための葦で編んだ俵の小型版です。本物は30キロの炭を詰めるそうですが、私たちが作ったものは、1キロくらいの炭を編んだ葦で包んで円筒形にしたものです。
木でできた4本足の台に縦糸のシュロのひもが掛けてあり重りがついています。葦を挟み込みながらそれを前後に動かすことで、葦でできたむしろのようなものが出来上がります。それを円筒形に丸め、中に炭をびっしり入れ、枝で両側に蓋をし、シュロのひもで編んでとめます。
言葉でいうのは簡単なのですが、実際やってみると、編む力加減や炭の詰め方の違いで、きれいな形にならなかったり、炭がこぼれてしまったり…。出来上がった炭俵の個性的なこと。名前をつけていなくても、誰が作者なのかすぐにわかります。
炭は、火を起こす材料になるばかりでなく、空気の浄化や消臭に役立ちます。そして、その灰は、土壌改良材になります。木材は、すべてが役に立つのですね。
昼食後は、空き缶で森の恵みの炭作りです。アルミの缶の中に、炭にしたいもの(木の実、松ぼっくり、アジサイの花、トウモロコシ、栗の実など)を入れ、炭のコンロで2時間焼きます。
缶に開けた穴から煙が出なくなったら出来上がりです。ナント!入れたものがそのままの形で炭になっていました。黒い芸術品です。ご指導いただきました野口さんのお話ですと、どんなものでも炭にできるとのこと。水分が多い野菜などもそのままの形で炭にできるそうです。不思議ですね。
炭焼きを楽しんだ後は、民話の会のときに矢納の方から頼まれた、福寿草の自生地の草刈りに向かいました。お寺の裏の斜面の枯れた草を大きな鎌を使って刈りました。半分以上地元の方がやっておいてくださって、あまりお役に立てなかったかも知れませんが、お世話になっている御恩返しにと皆で力を合わせて頑張りました。
終わった後は、お寺の隣に住むおばちゃんが、大きなお饅頭と飲み物を下さいました。
この地区の福寿草は、2月に芽を出し、3月にはきれいな花をつけるそうです。「是非見に来てね」のお言葉に、「必ず来ます」と答えました。
炭俵と缶で焼いた炭たちは、1月29日に浦和の市民活動サポートセンターでおこなった朗読の会と自然塾のコラボ「サポセンライブ」で、皆さまに見ていただき、とても興味を持ってくださいました。
山に住む人々が生きるために工夫してきた知識や技術をもっと知りたい、覚えたい。そして、伝えていかなければ、と思った1日でした。
食農自然塾 神川 平野節子 |