彩の国を彩る花と緑 10 春いちばんの花は、なぜ黄色い?
ロウバイ:ろうばい科 春の木の花で、いちばん早い花といえば、ロウバイ。
庭木にもよく植えられるので、彩の国のいたるところの民家の庭などに、この時期に見られるはず。庭先から、いい花の匂いがただよってきます。
早く咲くから「まず咲く」から名前がきているという、次のマンサク(まんさく科)より、まだこちらの方が早い。
「ロウバイ」の名前の由来は、蝋細工のような梅の花=蝋梅とのこと。しかし、蝋「梅」といっても、ウメ:ばら科とは、ぜんぜん関係ありません。
中国原産で、十七世紀に渡来したといいます。 本当をいえば、上の写真は、ソシンロウバイ(素心蝋梅)で、下がロウバイ。ソシンロウバイは、花の中心まで黄色で変化がないから、素朴な中心のロウバイ?
しかし、ソシンロウバイの方が、花の少ない時期に早く咲きますから、好まれ、普及も多く、一般的なようです。
マンサク:まんさく科
上のロウバイが、まだ中国から渡来していなかった江戸時代以前には、野でいちばん早く咲いていたのかもしれません。マンサクは、日本古来種で、昔から野山にありました。関東地方以西の本州・四国・九州に分布する落葉低木。ロウバイから遅れて、2〜3月ころが花時です。
ご覧のように、縮れた紐が伸びたような独特の花弁です。
命名は、「まず咲く」からのほかに、花がたくさんつくので「豊年満作」から命名されたという説もあります。そのためか、漢字で書くと「満作」です。
ちなみに、マンサクは、2月25日の誕生花。1月27日の誕生花が、ロウバイだそうですから、やはりロウバイが、一ヶ月近く早い。
ところで、なぜ春いちばんの木の花は、黄色が多い?
上の二つのほかに、やや遅れて咲くキブシ、レンギョウ、エニシダなども、みんな黄色。
研究者によると、まわりがまだ枯れ葉色で、樹冠が青空に透けて見える環境のなかで、黄色が、花粉を運んでくれるハエやハチを花に誘引するのに、もっとも効果的な色だからということのようです。
ちなみに、夏は、野山でもっとも目につくノリウツギなど、白い花が多く、秋は紫や赤など色とりどり。秋の七草も、キキョウ、ナデシコ、ハギ、クズ、フジバカマなど多彩です。なぜかは、いま調べています。解ったらまた。
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