| 高尾山は東京近郊の観光地としてミッシュランのガイドブックに掲載されてから、外国人の観光客を含めて多くの登山者で賑わっています。また高尾山薬王院は川崎大師平間寺、成田山新勝寺と並んで真言宗智山派の関東三大本山の一つです。冬晴れの一日、ハイキング仲間26名と初詣をかね、小仏峠から高尾山まで歩いてきました。
高尾駅前から登山口の小仏へ向かうバスは、旧甲州街道の小仏関所の跡を過ぎ、山間のくねった狭い道を上っていきます。小仏のバス停から陽の当たらない林道を歩くと寒さで体が縮むようです。中央道の小仏トンネルに近づこころ、やっと太陽の光があたってきました。
舗装された林道がやがて砂利道になり、3回ほどカーブを曲がると小仏峠です。赤い涎掛けのお地蔵さんが出迎えてくれました。峠から右へ上る道は景信山から陣馬山へ続く奥高尾縦走路で、峠を南に下れば相模湖です。私たちは左へ高尾山の道を歩きます。
峠の茶屋を過ぎ右手にあるピークに登ってみました。正面には真っ白に雪をつけた富士山が冬空を背景に雄大な姿を見せ、相模湖が緑色の水をたたえていました。丹沢の大山や主峰の蛭ヶ岳に道志の山々。そして三ツ峠山の右奥に白く輝くのは、南アルプスの塩見岳でしょうか。

城山の登りにかかると雪が出てきました。ちょっとした雪山登山の気分です。山頂にある茶屋のベンチでは多くの登山者が休んでいました。温かそうな湯気を上げているウドンが美味しそうです。私たちは少し下がった南側の広場でランチタイム。いままでの冷たい風がウソのような陽だまりに腰を下ろしました。

ガスコンロでお酒を温め、まずは新年を祝って乾杯。やや熱めの燗酒が、ノドから胃の中へと納まっていきました。なんともいえない至福のひと時です。
1時間ほどのランチタイムを終えて高尾山を目指します。春には桜の名所になる一丁平を過ぎ、冬至の頃、富士山の山頂に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」見物の場所と知られるモミジ台の山腹をまくようにして歩いていきます。
斜面の落ち葉の間にシモバシラがたくさん顔を出していました。シモバシラはシソ科の多年草で、枯れた茎や地下茎から毛細管現象で吸い上げられた水分が凍結し、氷の花を咲かせたものです。

高尾山の山頂で一休み。飯綱大権現を祀る権現堂と薬師如来を祀る薬王院に参詣し、表参道を高尾山口へ下山しました。

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