| 10数年前、この駅には急行が止まった。
1年前までは、上福岡市の玄関だった。
市内には幾つかの大きな工場や会社があり毎朝たくさんの通勤客で賑わった。
古くからの商店や飲食店の賑やかさを競う声が駅前まで聞こえてきた。
沿線に新しい町が開発され、急行は上福岡駅を通過するようになった。
平成の大合併のなかで、上福岡市という名前はなくなり、ふじみ野市が生まれた。
今、この駅周辺は急激にその顔を変えつつある。駅の南側には、煉瓦の広場が作られ、ショッピングセンターと、高層マンションが立ち並ぶ。既にここにどんな町があったのか、思い出すこともできない。
駅を挟んで、北口と南口の顔は、表と裏のように対比する。
新しい「街」は南口に整然と広がり、北口には、人々の声と色とりどりの看板と「町」の匂いが雑多に混じりあう。
上福岡の駅の上から見下ろすと、駅周辺は万華鏡のように、次々に顔を変えていく。
※ 駅の近くに、上福岡の名物「きんぴらラーメン」の店があったと思うのだが見つからなかった。ラーメンの上に、この地域特産の牛蒡を甘辛く煮て載せてあるというのだが・・・
そのうち食べてみようと思いながら未だに食べられないでいる。
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