個人旅行のトラブルと安全対策
2007・11 ベトナム・サパトレッキング報告

1年に6回の海外旅行のうち、3回は一箇所滞在のセミロングステイとして、ホノルル・バリ島のウブドとアジアの都市と
決めており、残りの3回は、趣味の世界遺産と、辺境・秘境の地の旅へ出かけております。今回は3度目のベトナムで、
以前から行きたかった、中国雲南国境の少数民族の町
サパのトレッキング
に行ってきました。
現役時代は、旅の時期・期間に制約があったので、高いのを承知でPAC旅行も利用しましたが、リタイヤ後は、自由に
ベストシーズンにリーズナブルに旅する事が出来ます。
旅のお値段
ハワイとか、バンコクとか、アンコールワットとかのように、一般的に日本人が多く旅する観光地は、PACのシステムが
出来上がっておりますので、PAC料金のほうが、格段に個人手配より安くなっています。
しかし、日本人観光客があまり行かない、特殊な世界遺産や、辺境の地となりますと、ハワイが大量生産品としますと、
このような土地への旅は、各社のオーダーメイドの形 になりますので、断然高くなります。
海外辺境・秘境旅行のシステム
例えば、このベトナムのサパへの旅を日本の
A旅行会社が企画した場合、A旅行会社が手配するのは、日本と
ホーチミン間の航空券のみです。後は全て、ベトナム国内の
B旅行会社へ依頼します。B旅行会社は、ハノイのホテル
・観光・送迎・サパまでの列車の手配をして、後は全てサパの
C旅行会社へ依頼します。
サパへの旅は最低この三社が係わりますが 、もっと難しい国・地域の場合、日本のA旅行会社は、その地域を専門にしている日本の
D旅行会社に丸投げする
ケースが沢山あります。
ですから、このようなオーダーメイドの旅は、各社の経費が全て上乗せされてきますので、当然高くなります。
時間はあるが金がない、リタイヤ世代はどうするか?
余りある時間と今までの旅の知識を総動員して、大手秘境専門旅行社の半額を目標に、計画するしかありません。
PAC旅行会社が使うような、豪華なホテルは不要ですし、食事も別に土地の名物料理や、日本食は必要ではなく、ガイド
も料金が倍以上違う日本語ガイドは不要、英語で十分、フライトも多少の乗継はあっても構わない。
インターネットを駆使して、最終的に旅を扱い、責任を負った現地旅行社を探す。 と、云ってもこれがなかなか大変なのですが・・・・
こうやって、何とか、大手旅行社の一人分PAC代金で、夫婦二人の個人自由旅行の旅計画が出来上がりました。
個人自由旅行の自己責任と安全対策

費用は半額になりましたが、現地では大手旅行会社のPACような至れり尽くせりのサポートは、勿論有りません。
全ては自己責任で動かなくてはならないのです。
トラブル例の1 空港からホテルへ
中高年夫婦が、初めての国、しかも、深夜に到着する場合、タクシートラブルに巻き込まれる確率75%以上。
どんなに、旅慣れており、英語が達者でも初めての国、しかも深夜と云うのは、既にタクシーゲームでは、旅行者側
にハンディを負わされているのですから、かなりの確率で負けます。
多少高くても、空港・ホテル間の送迎を依頼するのが、確実です。到着初日からトラブルはゴメンです。
トラブル例の2 ホテルの予約
無事に、ホテルに着いてフロントでチェックインしようとしたら、予約がない。 インターネットの発達で少なくはなりましたが、稀にあります。
対策;
ホテル予約サイト経由の場合は、
バウチャー(予約証)を必ず持つ。直接ホテルに 予約する場合は、電話ではなく、FAX・E-mailで行い、必ず控えコピーを持つ。
トラブル例の3 ホテルの客室
日本人旅行者の場合、かなり高い確率で、そのホテルの悪い部屋が割り当てられます。日本人は、 先ず文句を云わないからです。(云えない?)
此処は、はっきりと、こちらの希望を丁寧な英語で伝える事です。すると、必ず本日は満室と答えて きますが、99%ウソです。必ず空室はあります、それでもダメなら、強気で日本語で構いませんから、
キャンセルすると云って下さい。 お部屋を変更させる際の一番大きな理由に、セキュリティの問題を取り上げるのが、一番効果があります。
トラブル例の4 町で声かけてくる人
旅先での楽しみに、現地の人との触れ合いと、いう方が日本人旅行者に多いのは、事実ですが、甘いです。 少なくとも、日本人が多く旅する観光地で、向こうから声をかけてくる人間は99%、客引き・物売り・詐欺の
類です。小説やTV番組や若者の旅行記のような、偶然に知り合って家庭に招かれたなんて、決して信じては いけません。無視して下さい。但し、こちらから声をかけた相手とか、観光客が行かない田舎は別ですが・・・・・・
「そんな、味気ない、人を最初から疑ってかかるなんて」と考える方はご自由に。
トラブル例の5 交通事故
ハノイも急速にオートバイが増えてきました。道路を横断するのは、文字通り命がけなのですが、 だんだんと、慣れます。決して走らず、橋って来るバイクを目で抑えるのがコツです。或いは
地元の人を盾にして渡るとか・・・・相手の車が停まってくれると考えるのは、日本だけです。車が 未だ社会のステイタスの国では、絶対に停まってはくれません。
今回のトラブル実例 ぼったくり・インチキタクシー
早朝のハノイ駅のタクシー
サパからの戻りの寝台列車は、朝の5時、まだ真っ暗なハノイ駅に定刻どおりに到着。ホテルは予約時からアーリーチェックインとして契約
しているので、ゆっくりと熱いシャワーを浴びて寝よう。しかし、その前に、この時間どうやってホテルに戻ろうか、が
問題です。
宿泊しているホテルと、ハノイ駅の相互位置関係は頭にインプットされており、歩いても30分程度で帰れる 事は解っているのですが、どうも降りた駅の廻りの様子が違うのです。地図上では西側に大きな通りがあり、それを真っ直ぐ北に歩けば良いはずなのに・・・・・私達は常に磁石付きの時計をしています。
ハノイ駅は二つある
後で判明したのですが、ハノイ駅はふたつ有り、主にラオカイ方面と結ばれているのは、
ハノイB駅で本駅の裏側(西側)のごちゃごちゃした所にあるのです。この時間この場所で信頼出来るタクシーは、1%以下です。
99%観光客からぼったくろうと、考えています。
私達は、金額の多寡ではなく、甘く見られる事が嫌なのでなるべく歩くか、公共交通機関を利用しているのですが、この状況ではぼったくられるのを覚悟で乗るしかないなと、覚悟を決めました。ホテルからハノイ駅まで、正規料金ですと2万ドン、150円、ぼられても10万ドン750円だと腹を括りました。
ぼったくりを承知でタクシーに乗る
声をかけてきたタクシーは案の定のぼったくり、メーターは通常のタクシーの数倍のスピードであがって行き、 凡その方向を見ていると、あちこち、遠回りしているのが手に取るように解ります。ちょうど10万ドンになった
所でホテルの筋向いの辺りで車を停めました 。
ここで一つ、失敗してしまいました。
後ろのトランクに荷物を入れてしまった事です。ここでひと悶着やろうと思っていたのですが、荷物を人質に 取られているので、こちらの負けです。105,000ドンを10万に値切ってみると、簡単にOKして走り去ろうとするから、ノートを出してこれ見よがしにナンバーを控えると、ふて腐れて去って行きました。
外国でタクシーに乗る時の教訓
1,荷物はトランク入れるな。
2,助手席に荷物を置くな。メーターが隠れてしまう。
3,ある程度の距離・金額を把握しておく。
4,早朝・深夜で、初めての場所の場合、高くついても、保険代わりに送迎を付ける。
個人自由旅行はリーズナブルで楽しいのですが、自己責任が付きまとう事をお忘れなく。
これらのトラブルは旅のほんの一部で全体としては、楽しい旅でした。ベトナムの少数民族の村への 本格的トレッキングにご興味のある方は、
筆者のホームページ・ベトナムロング・ミドルステイをご覧下さい。