童謡大好きの声楽家
石俊彦さん
石さんは埼玉生まれ。東京藝術大学声楽科を卒業後テノール歌手として活躍され後に浦和音楽院を設立され世界に通用する多くの優秀な人材を育てられました。学生の頃から始められた、学校や施設めぐりのコンサートはすでに数百回に及び現在自主コンサートは140回を超えて継続中。浦和音楽院院長・雨情会理事・「彩の国下総皖一童謡音楽賞」を受賞されています。(下総皖一は「花火」や「蛍」で有名な埼玉県出身の童謡作家です)

3月の末、上尾にある「珈琲香亭ゆたか」で石さんのサロンコンサートがあるというお誘いを受けて出かけました。
当日の曲目は誰にもなじみのある懐かしい曲ばかり。季節にあわせて軽やかなテノールの歌声でイタリアの春の歌、早春賦・おぼろ月夜と続き童謡の「赤い靴」が始まった時のことです。あちこちで涙をうかべながら一緒に口ずさんでいらっしゃる方に気付きました。
コンサートの終わりはみんなで声を出して一緒に歌い小さいけれどとても心が温かくなる会でした。

【以下 石さんにインタビュー】
懐かしい曲を聞かせていただきありがとうございました。みなさん、童謡を聴いて涙ぐんでいらっしゃいましたね。
童謡を歌うとみなさん、昔の自分に帰るんですね。一緒に童謡を歌ったお母さんのこと、友達のこと、故郷の風景、みんな童謡に合わせて目に浮かんでくるんですよ。
それぞれみんなたどってきた人生の道筋は違っていても、ともに集まって一緒に声を合わせて歌えば必ず幸せになれると僕は信じているんですよ。
さいたま市で童謡の会を開いていらっしゃるそうですね。
童謡に限らず誰でも知っている懐かしい歌をみんなで歌う会ですが、昨年の10月から始めて半年で会員が430人になりました。40歳以上の方が多いのですが最高齢の方は89歳まで、皆さん、大きな声で歌っていらっしゃいますよ。
楽しそうな会ですね。ところで今日のコンサートの中でお歌いになった「手紙」という曲のことなのですが・・・・
この曲は17歳でなくなった末息子の守が小学校5年の時に作った詩から生まれた曲なんですよ。実は僕には2人の息子と娘が一人いたんですが、3人とも心臓病で神様の御許に召されてしまいました。でも、この歌がいろいろな国の言葉に訳されて世界中のみんなに歌われていることが僕に力を与えてくれます。詩の中に「ぼくも手紙になって旅をしたい」という一節があるのですが世界中の人に歌われることで守の夢は叶えられたような気がします。
心臓病の子供たちのために募金活動をされているそうですね。
始めのうちは僕のサロンコンサートなどの収益を当てていたのですが今は皆さんのご協力で「守基金」ができました。辛いときいつも僕の支えになってくれたのは音楽でした。だから今、たくさんのかたと一緒に集って音楽を楽しむことで幸せを分かち合いたいと思っています。
「石の会」合同例会のお知らせ
ゲストとして、バイオリニストの高橋孝子さんも参加します。(曲目ユモレスク・チゴイネルワイゼン)
童謡の好きな方は、会員と一緒にお楽しみください。
- 日時:11月16日(木) 9:40〜11:40
- 会場:さいたま市民会館うらわ(ロイヤルパインズホテル裏・JR浦和駅西口から徒歩8分)
- 参加費:1000円
- 石の会、合同例会参加についての問い合せは
- 石敏彦さんへTEL:048-863-0500
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