唐松の木に、小さな若葉が萌え出る季節到来です。
桜は散っても、森には時折、実生の山桜がやわらかいピンクを添えます。
森に初夏がやってきました。
(中略)
9日(水)、京都から絽刺しの久保夫妻が私の親友二人を乗せて到着。田端邦子さんと谷所由紀子さん。京都鳴滝で時折、民宿をしながらすばらしい染色制作を続けています。邦子さんは、恩師小川八重子先生の妹さん。二人には実は3回ほどしか会ってないのに、、、不思議ですね。小学校から付き合ってる気分で、、、皆を驚かせました。
その夜は、お隣山中家の子犬たち3匹がやってきて(ウィペットというすばらしい猟犬です)、ドッグ・ラン会場のよう。食事は横浜の中村さんから、北海道直送大アサリが届いて、大宴会。泣きべそ母の顔に、久しぶりに笑みが浮かびました。

10日(木)、絽刺し教室も快調にスタート。若いお仲間も増え、9月展示会がますます待たれます。私自身は遅々と進まず、反省。
11日(金)、父母をショートステイにお願いし、横浜へ向かいます。東京の実家へお寄りになる久保夫妻の車に便乗して横浜へ。夕食は友人の店、三渓園隣の「隣家苑」に決めました。「台所のおばちゃん」こと伊藤明子ママ、月の舞の秋草ルナちゃんも誘います。
ここの女将は西郷槙子さん。凛とした美しさが大好きな友人です。600年前の田舎家維持のため、三渓園創設者の曽祖父三渓翁の愛された美味しい食を今に伝えています。
槙子さんに店を伝えた美しいお母様は、母と同じ日に倒れられ、帰らぬ人となりました。前日までお客様とお話しし、調理場で料理を教えられ、現役のままで往かれたお母様。ある意味でお幸せな方と、、、槙子さんにお伝えしたくて、、、。どう尽くしても、子はしてあげられなかった思いが残るのでしょうか。

この夜、思いがけず、山下公園の前のホテル14階にお宿をとっていただきました。朝、港は日の出を迎え、目の前の山下公園から、右に大桟橋、左に学生時代通った横浜海岸教会、先に横浜みなとみらいが続きます。久しぶりに感傷にふけりました。
(後略)
(2007.5.14 写真/小林節子)